広島は勝てた試合、でも勝って欲しくなかった<FIFAクラブW杯観戦記 (3)>

12月16日(木)、クラブW杯準決勝(ヤンマースタジアム)、南米の覇者リバープ
レート(リーベル)に対し

開催地代表J1リーグの覇者広島サンフレッチェが挑みました。結果は1−0にて
リーベルが辛勝。

この試合私は、広島に「勝って欲しい」という反面、「勝ったらまずい」のでは、と
いう複雑な心境で観戦していました。なぜ勝って欲しくないのか? それは、広島の
問題ではなく、日本サッカー界全体が、メディアを通して吹く風に乗って、凧のよう
に舞い上がってしまうのを恐れていたからである。

では、なぜ広島が勝てた試合だったのか? 試合前の私は、広島がマゼンベ戦と同じ
メンバーで先発(あるいはMF清水が復帰したらMF柏を控えに)したら、リーベル
に勝てると思っていたからである。

ところが驚いたことに、広島の先発メンバーを見たとき私は、「アレッ」と思った。
FW佐藤もMFミキッチもいないではないか。2人ともどうしたのだろうか?と心配
した。MF左は清水が復帰したのは理解できる。しかし、MF右にスーパーサブで活
躍してきた柏を先発させ、それにトップのエース佐藤を控えにして、FW皆川を先発
させた、森安監督の選手起用に疑問を感じた。

この試合は、森安監督にしても佐藤にしても、W杯という真剣勝負ができる大舞台で
あったはず。しかも相手は南米アルゼンチンの“ミヨナーリオ”(富豪)と呼ばれる
名門クラブ。南米ペルーにて、リーベルの試合を観戦してきている私の目には、皆川
は将来性はあるかもしれないが、元主将でJリーグ最多得点王の佐藤とは比較できな
い。主将の青山にしても他のプレーヤーにしても佐藤の存在は計り知れない信頼と絆
に重みがある。

最近の試合で得点していないからという理由があるかもしれないが、一発勝負には関
係ない。

森安監督は将来日本代表の監督としての器があり活躍して欲しいからこそ、この試合
で、日本人監督に足りない温情抜きの「勝負に徹する強さ」を示してもらいたかっ
た。

この試合の皆川は何回か好機があったので、「惜しいとか不運だった」と思う人もお
られるだろう。けれどもトップとしての使命から覗けば、攻撃面でのポジションのと
り方に相手との駆け引きがほとんどなかったこと、守備面では前線で相手にプレッ
シャーをかけていなかった。ただひたすらボールを追いかけているだけだった。

バルサのトップFWスアレスのポジショニングを見れば明らか。動きの広さと動き出
しの瞬間の判断が早いし、相手のディフェンダーを操る駆け引きの上手さ、それに球
際の強さに加えゴールに対する執念があるからこそ、

どこのチームであっても活躍できるのでる。

広島が先発に佐藤とミキッチ、浅野と柏を交代要員というパターンを崩さなかった
ら、強豪リーベル相手でも勝てた試合だった。というのが蜻蛉のつぶやきです。

By tombowchan

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google photo

You are commenting using your Google account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s