退屈なゲームを救ったスアレスのプレー<FIFAクラブW杯観戦記(4) >

12月17日(金)、クラブW杯準決勝(横浜国際総合スタジアム)の欧州の覇者スペイ
ンの“FCバルセロナ”(バルサ)対アジアの覇者中国の広州恒大(広州)は、FW
スアレスのハットトリック(3−0)で、バルサが楽勝。

この試合、メッシ(アルゼンチン)、ネイマール(ブラジル)、スアレス(ウルグァ
イ)という南米の3大ストライカー勢揃いが期待されていた。けれども、メッシが腎
結石による痛みで欠場、ネイマールは左足付け根負傷でベンチにいたものの出場しな
かった。そのためスアレスの活躍に焦点が絞られていた。

一方の広州は、ベテランのスコラーリ監督(ブラジル)が、どのような戦略で、難攻
不落のバルサに立ち向かうか、興味をもって観戦した。

前半、バルサは、ボールポゼッションで、ゲームを支配しようと試みたが、広州も守
備網をコンパクトにしながら相手にプレッシャーをかけていたので、バルサはなかな
か相手の懐にパスが通らず、ミスを繰り返し、時折、広州はMFパウリーニョを中心
にカウンターアタックで、バルサのディフェンスを脅かしていた。そのため、バック
パスを入れて、パスでボールをキープするだけで、トップのスアレスを活かせられず
苦戦していた。

このようなゲーム展開を見ていて私は、あくびをしながら眠気を感じていた。

前半は0−0かと思っていたが、バルサのFWスアレスが均衡を破った。この得点で
広州にとって残念だったのは、前半残り10分前、バルサのMFラキティッチのゴール
正面からのミドルシュートをGKがキャッチしそこなって前にファンブルしてしまっ
た。そのエラーをスアレスは見逃さなかった。スアレスはシュートの瞬間すでにゴー
ルに向けて走っていて、そのボールを空かさずシュートを決めたのだった。広州は、
その上に、センターバックの選手がバルサのDFアウベスとの接触で、脚が異常な角
度に曲がる重症で退場したことも不運であった。

後半、バルサは、開始早々の5分にて、MFイニエスタとスアレスとのワンツーの絶
妙なパス交換から2点目が生まれた。イニエスタはディフェンスラインの裏に走り込
むスアレスにボール浮かしてパス。スアレスはそのボールを胸でトラップしながら右
足でボレーシュート。GKはボールに触ったけれどゴール右隅のネットを揺さぶり。
バルサは2−0と突き放した。その後は、バルサの一方的なパス回しで、ピッチの半
分でゲーム展開。こうなるとスタジアムでバルサのゴール側で観戦する人たちにとっ
て、ゴールの攻防のシーンがなければ遠くでやっているプレーは退屈なものになって
しまう。

バルサの3点目は、PKであったが、間違いなく主審の誤審だった。バルサのFWム
ニルがペナルティーエリア内でドリブルで持ち込んだとき広州のDFが引っかけたと
いう判定でPKを与えたが、接触はしていなかった。南米の選手はあのような芝居を
してPKをアッピールするけれど、欧州の選手がやるのは珍しい。おそらく、スアレ
スのプレーを真似したのだろうと思う。彼は芝居が上手いし常習犯なのだ。

正直なところ、バルサのように3人もストライカーがいるチームがポッゼションサッ
カーをするのはいいとして、オークランド、ザックジャパン、それに、この試合の前
半のバルサのようパス回しのゲーム展開では退屈である。スアレスというストライ
カーがハットトリックでゴールを決めてくれたのが、救いであったように思う。これ
が蜻蛉のつぶやきである。

By tombowchan

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