日本代表先発6人交代で活を入れ蘇えった<リオ五輪アジア最終予 選観戦記>

1月18日(土)、ドーハ(カタール)にてアジア最終予選B組第2戦、日本代表はタイ
代表に4−0で勝利(同組、サウジアラビア3−3北朝鮮)。日本は、同組最終戦のサ
ウジアラビア戦を待たず、1位で決勝トーナメントに進出が決定した。

日本代表の手倉森監督は、第1戦の北朝鮮にて低迷したチームに「活」を入れるため
か?、大胆にも先発した選手6人を入れ替えた。試合開始からタイは、ザックジャパ
ン流のボールポゼッションでパスを繋ぎ、日本はディフェンス(DF)陣の選手を代え
たこともあって、相手のペースでゲームが展開。左サイドバックの亀川のトラップミ
スもあって危険な場面があった。

前の試合で、攻守の核になるべきボランチが機能せず、選手間が開き過ぎ、コンパク
トに隊形を保てなかったことが、苦戦の要因のひとつであったが、インフルエンザか
ら回復した主将の遠藤を中心に落ち着きを取り戻し、快速FWの浅野がダイナミックに
動き、チーム内に活力を与えていた。前半27分中盤でのワンタッチのパスで遠藤が相
手DFの裏を突くパス。FWの鈴木が反応して、相手DFと競り合いながらボールを
頭で抜け出し間髪入れず右足でゴールに向け振り抜き、素晴らしい先制弾を決めた。
この得点はチームに勢いをつけ、タイにショックを与えた貴重なゴールであった。

この日の遠藤は、メンバーが代わったこともあって、攻守において責任感溢れるプ
レーでチームを支えていた。後半4分右サイドから鈴木に代わって入ったFWオナイ
ウが右サイドからゴール前にクロス。更に左サイドから抜け出したMF原川がゴール
前にクロスして、MF矢島がジャンピングヘッドで追加点を決め、2−0とリード。
浅野に代わって入ったFW久保が2点(1点はPK)追加して、日本代表は4−0でタ
イ代表に勝利。勝ち点6で、決勝トーナメントにトップで進出を確実にした。

日本は勝ったものの、後半8分、ペナルティエリア内で、DF亀川がタイのFWに後
からタックルして、相手にPKを与えてしまった。PKは失敗して助かったけれ
ど、、日本代表の守備陣に問題がある。

北朝鮮戦でも、エリアの内と外で相手選手の後方から押したり、スライディングタッ
クルしたり、相手がジャンプしている際、前屈みで対応したりで、主審の解釈次第で
PKを取られる危険性がある。また、相手にフリーキック(FK)を与えることで、
相手のキッカー次第で得点にもなるのだ。(北朝鮮は失敗してくれたが、決勝ラウン
ドでは致命傷になる)

日本の選手の欠点は、自分のミスを自分で補おうとして、ムキになってボールをもっ
ている相手を追跡して、状況を考えず無理なタックルをしてしまう癖がある。自分の
後方にいる味方を信頼して、ボールに行かずコースを消す動きをするだけで十分なの
だ。

今回の最終予選は、短期の集中開催、過密日程であり、中東での猛暑で、選手がどれ
だけ体力を回復させることができるかが重要な課題である。その意味から、先発メン
バー6人交代させたこと、2試合で18人をピッチに送り込めたこと、しかも2試合で
トップにて決勝ラウンド進出という結果を出したことは、日本にとって、総力を結集
できる条件が揃ったことは幸いである。

しかし、決勝トーナメントは、相手のレベルが違い、「サッカーは意外性のある競技
だ」ということを忘れないで戦ってもらいたい。手倉森監督に望むのは、6人交代で
活を入れ蘇えったように、もう一押し活を入れて選手たちを鼓舞してほしい。これが
蜻蛉のつぶやきである。 

By tombowchan