日本代表忍耐力で延長戦の末難敵イラン代表を破る<リオ五輪アジア最終予 選観戦記>

1月22日(金)ドーハ(カタール)。リオ五輪アジア最終予選準々決勝にて、日本代
表は難敵イラン代表に(0−0の後)延長戦の末3−0で勝利。五輪出場権獲得にあ
と一歩と迫った。

この勝利は、日本代表の手倉森監督と選手たちの「忍耐力」が、イラン代表を上回っ
た試合であった。選手個々はA代表のようなイラン選手に、試合開始早々、日本はD
F陣のミスもあり、FWモタハリが独走してGKと1対1。GK櫛引が体を張って防
ぎ失点の危機を救った場面もあった。しかしその後の日本は、冷静さを取り戻し、相
手のズルイ汚い挑発的なプレーにも怯むことなく、堂々と忍耐強く立ち向かってい
た。

この試合私がもっとも心配していたのは、日本の選手のペナルティエリア前後の反則
プレーでPKやフリーキック(FK)を安易に与えてしまうことであった。しかし心
配をよそに選手たちはミスをおかさなかった。両者の均衡状態を見ていて、おそらく
90分で決着をつけるのは難しいと私は思っていた。もし勝負を賭けるのであれば選手
交代があるはず。だが、手倉森監督はピッチにいる選手を信頼して動かなかった。

後半終了間際の38分FW久保に代え浅野、43分に右MF矢島に代え豊川を投入した。
この時の監督の思惑を考えると、両チームのグループ戦での状況を比較して、日本は
全選手が出場し休みも入れ、体力的なコンディションでイランに対し有利であると分
析。「延長戦にて勝負を賭ける」と決断し、終了間際になって交代させたのは、延長
戦へのウオーミングアップだったのだろう、と私は推察した。

手倉森監督の采配は的中した。延長戦前半6分、右サイドにて、DF室屋がパスを受
け、相手DFを切り返しで揺さぶり、左足でゴール前にクロス。交代したばかりの豊
川が相手DF2人の間隙を突いてヘディングシュートでネットを揺さぶり、均衡を破
る貴重なゴールを決めた。この豊川選手のプレーは素晴らしかった。

シュートレンジでのフィニッシュで必要な資質は、「即興的な意外性のある、相手に
とって意表を突くプレー」である。豊川は右サイドのMF矢島に代わって、右サイド
バックの室屋と同じ側のポジションのはず。しかし、意外なことに、豊川はセンター
に移動していた。それに相手のDF陣は、入ったばかりの選手を全然警戒していな
かったのも幸いし、意表を突かれた格好であった。(このようなプレーが日本のA代
表に足りないのだ)

延長戦後半のMF中島選手のクリーンシュートによる2得点も素晴らしかった。延長
戦前の中島は得意のドリブルを駆使して動きまくっていたが、逆に、汚い反則もまじ
えイランの選手に徹底的にマークされ、決定機をつくれなかった。しかし、快速ドリ
ブラー浅野が同じサイドでプレーしてから、相手のマークが緩んだことで、プレー空
間が広がったことが幸いし、左サイドからのミドルシュートと左サイドからドリブル
で中央に持ち込みきれいに決め、駄目押しの2得点を決め、鬼門の準々決勝突破。五
輪出場権に王手をかけた。

この試合の日本代表は、イラン代表のパワーとスピードで危険な場面があった。けれ
ども、全選手が見えないところで忍耐強く集中力を発揮していたこと、私がクラブW
杯で述べていた「交代選手が活躍できるチームは強い」ということを実現してくれた
ことが勝因。日本代表が一体になり総力を結集した見事な試合だった。

これが蜻蛉のつぶやきである。

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By tombowchan

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