日本代表にとって厳しい引き分け/W杯ロシア大会アジア最終予選B組 イラク代表戦 6月13日テヘラン

残念ながら、蜻蛉の予感が半分的中してしまった。日本1−0イラクの後半27分、イラ
クの右サイドのFWがドリブルで中央のバイタルエリアに向かって切り込みながらエ
リアの外にいた味方に短いパス。パスを受けた選手がゴール正面に位置していたセン
ターバック(CB)昌子のスライディングタックルを交わしてボールはCB吉田の前
に、そのとき後にいたゴールキーパー(GK)川島が「クリアー!」と指示したそう
だが、吉田はその意に反して相手に背を向けて体でカバーしながら川島にボールを
キャッチさせようとした。しかし川島はそれに反応できずボールを前にこぼしてし
まった。左サイドバック長友も必死に戻ってクリアしようとしたが触れず、ボールの
前に飛び込んできた相手にシュートを許し、同点ゴールを決められてしまったのだ。

皮肉にも、私が一番心配していた(CB森重不在の)ディフェンダーの要であるGK
とCB絡みの連携ミスによる失点を予感していたからである。このプレーに関して選
手たちを責めることはできない。昌子の責任でもないし、それどころか彼は、日本が
W杯本大会に出場できれば、間違いなくレギュラーとして活躍できる可能性がある有
力な選手の一人である。

日本は、前半8分、右コーナーキック(キッカー本田)からトップのFW大迫がへ
ディングシュートを決め、幸先の良いスタートを切った。その後も(PKと思われる
プレーも2度あった)追加点のチャンスがあったが、主審(中国人)の判定は日本に
厳しく、イラクの選手の激しい反則プレーにも笛を鳴らさず、日本の選手がケガする
場面が度々あった。残りの2戦の審判の指名に関しても心配のひとつ。充分警戒すべ
き課題である。私は、南米にて、ペルー代表が、何度も審判の誤審に泣かされてきた
のを見てきたから言えること。

この試合の結果に関しては、ハリルホジッチ監督とスタッフの間違いによる責任は大
きいと断言できる。

先のシリア代表戦と今回のイラク戦を比較すると、システム:4−1−2−3
 4−2−3−1、

選手のポジション:アンカーMF山口(井手口)右MF今野(本田)左MF香川
(倉田)右FW久保(浅野)

左FW原口(乾)CF大迫(岡崎)、ボランチMF遠藤、井手口、右FW本田、左
FW久保、トップ下原口(倉田)、トップFW大迫。

以上のシステムを変えたのはMF山口の負傷のためかもしれないが、選手の久保と本
田と原口のポジションを全て変えてしまったのには驚いた。特に原口を不慣れなトッ
プ下、本田はシリア戦でセンターポジションで良かったので、トップ下と思われたの
に右FWに戻してしまい。シリア戦で調子がでなかった久保を反対の左FWにしてし
まった(ケガしたのもそのせい)。このような即興的な配置換えでよい結果は期待で
きない。日本代表の監督が、選手をこのような使い方をすべきではない。選手たちは
各クラブに所属していて、一時的に借りているのだということ。代表だかからといっ
て、無責任な使い方はできないはずだ。

日本代表の悔やまれたプレーは、後半20分、日本1−0のとき、右サイドからDF酒
井宏樹が抜け出しゴールラインからゴール前にグラウンダーのクロスを入れた場面
(ビデオを見れれば気づくと思うが)ゴール前左サイドに大迫がフリーで詰めていた
のだ。酒井のクロスのタイミングが一瞬遅くボールは大迫に渡らなかった。そのプ
レーで、大迫は酒井に向かって「なぜもっと早く(完全にフリーで、しかも充分ス
ペースがあった)蹴らないんだ!」と言わんばかりに大声で怒鳴っていたのだ。その
7分後に同点になったのだから、チームにとって惜しまれるプレーであった。日本選
手のクロスの技術は蜻蛉の目からして上手いとは言えません。

この試合の結果、勝ち点1だけ日本代表は抜け出したといっても、現実はライバルの
オーストラリア戦(ホーム)とサウジアラビア戦(アウェー)の試合は、どちらかの
試合に勝たねばならない状況。これまで勝てないオーストラリアであっても、絶対に
勝たねば、W杯出場の扉を開くのは難しい。この試合のために日本のというか我々
「日本人一人一人のエネルギー」の総力を結集して勝たねばならないのです。これが
蜻蛉のつぶやきである。

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By tombowchan

センターバック森重を招集しなかった重大なミス/W杯ロシア大会ア ジア最終予選イラク代表戦を前に

この蜻蛉ちゃんのサッカーは、昨年〈2016年〉の6月1日(リオ五輪アジア最終予選
U-23日本代表が韓国戦に勝利のコメント)以来ご無沙汰しておりました。本日から、
日本のサッカーに関して、蜻蛉の「つぶやき」を再開します。よろしく。

2018W杯ロシア大会のアジア最終予選B組の日本代表は、残り3試合、順位はトップ
でありながら、2位サウジアラビアと3位オーストラリアと勝ち点16で同率(得失点の
差)。日本は1試合多くても、明日(6月13日)は因縁のライバル、イラク代表と中東
のイランの首都テヘランでのアウェー戦。テヘランは標高1300メートルの高地で、気
温がC40度の猛暑、しかも湿度が10%という乾燥地帯という、日本の選手にとって厳
しい条件であり、しかもイラクの選手と比較して日本の選手は体格と体力にても劣勢
である。

日本代表にとってイラク戦は、このように厳しい条件であっても、絶対に負けられな
い重要な試合である。その理由は、最後の2試合にオーストラリア戦(ホーム)とサ
ウジアラビア戦(アウェー)という最大のライバルが控えているからである。

それだけ重要な試合なのに、6月7日のシリア代表とのキリン杯(結果は1−1の引き
分け)、と6月13日のイラク戦に招集した日本代表メンバー25人の名前を見て驚い
た。これまで常連だった、GK西川、DF森重、MF清武を呼ばずに、GK中村航輔
(柏)、DF宇賀神友弥(浦和)、DF三浦弦太(G大阪)、MF加藤恒平(PFC
ペロエ・スタラ・ザゴラーブルガリア)という意外な選手を呼んだからである。

特に、センターバック(CB)の要である吉田の相棒である森重を外したのには驚き
と同時に、この人事が日本代表の致命症になるのではないか、という予感がした。シ
リア戦での香川の負傷退場。同じ左サイドのDF長友とCB昌子源(鹿島)のライン
の位置が離れていたため、香川は自分のミスで相手にボールを奪われ、味方がカバー
してないため深追いして無理な体勢で相手ボールを奪おうとして肩を脱臼。MFアン
カーの山口も負傷、長友も負傷。また、GK川島のファインセーブで相手ゴールを救
われたのも、DF陣の連携ミスがあったからだ。昌子は鹿島で活躍していても代表で
の公式戦では未経験といってよい。DF陣を一人だけ代えるといっても、実際には周
りの味方の選手との擦り合わせが必要なのだ。森重のパフォーマンスが落ちているこ
とは確かであるが、だからといって、病気や怪我でなければ(FC東京でプレーして
いる)、新たなメンバーと比較すれば、経験値からいっても計算できる選手。もし吉
田が欠場したら誰がDFのリーダーになるのか?、おそらくそこまでは監督は考慮し
ていないであろう。とんでもない重大なエラーである、と私は思っている。日本サッ
カー協会の西野強化委員長自身は気づいておられないのだろうか?

招集された選手には申し訳ないが、世界的にも守備陣に関しては、特にGKとCBは
チームで最も重要なポジションであり建物でいえば土台である。安易に入れ替えたら
チーム体の崩壊になることは、世界のトップクラスの監督なら誰でもが知っているこ
と。なぜ、これほど大事な(日本代表がW杯の出場権を得るかどうかの瀬戸際の)時
期にて、明らかに戦力でない選手たちを招集し、戦力として計算できる西川、森重
(吉田は腰痛?)、清武(香川が負傷?)をなぜ呼ばなかったのはか? 不思議であ
る。

明日の試合に蜻蛉の予感がはずれ日本代表がイラクに勝利することを願い、つぶやき
を閉じることにします。

By tombowchan