この蜻蛉ちゃんのサッカーは、昨年〈2016年〉の6月1日(リオ五輪アジア最終予選
U-23日本代表が韓国戦に勝利のコメント)以来ご無沙汰しておりました。本日から、
日本のサッカーに関して、蜻蛉の「つぶやき」を再開します。よろしく。
2018W杯ロシア大会のアジア最終予選B組の日本代表は、残り3試合、順位はトップ
でありながら、2位サウジアラビアと3位オーストラリアと勝ち点16で同率(得失点の
差)。日本は1試合多くても、明日(6月13日)は因縁のライバル、イラク代表と中東
のイランの首都テヘランでのアウェー戦。テヘランは標高1300メートルの高地で、気
温がC40度の猛暑、しかも湿度が10%という乾燥地帯という、日本の選手にとって厳
しい条件であり、しかもイラクの選手と比較して日本の選手は体格と体力にても劣勢
である。
日本代表にとってイラク戦は、このように厳しい条件であっても、絶対に負けられな
い重要な試合である。その理由は、最後の2試合にオーストラリア戦(ホーム)とサ
ウジアラビア戦(アウェー)という最大のライバルが控えているからである。
それだけ重要な試合なのに、6月7日のシリア代表とのキリン杯(結果は1−1の引き
分け)、と6月13日のイラク戦に招集した日本代表メンバー25人の名前を見て驚い
た。これまで常連だった、GK西川、DF森重、MF清武を呼ばずに、GK中村航輔
(柏)、DF宇賀神友弥(浦和)、DF三浦弦太(G大阪)、MF加藤恒平(PFC
ペロエ・スタラ・ザゴラーブルガリア)という意外な選手を呼んだからである。
特に、センターバック(CB)の要である吉田の相棒である森重を外したのには驚き
と同時に、この人事が日本代表の致命症になるのではないか、という予感がした。シ
リア戦での香川の負傷退場。同じ左サイドのDF長友とCB昌子源(鹿島)のライン
の位置が離れていたため、香川は自分のミスで相手にボールを奪われ、味方がカバー
してないため深追いして無理な体勢で相手ボールを奪おうとして肩を脱臼。MFアン
カーの山口も負傷、長友も負傷。また、GK川島のファインセーブで相手ゴールを救
われたのも、DF陣の連携ミスがあったからだ。昌子は鹿島で活躍していても代表で
の公式戦では未経験といってよい。DF陣を一人だけ代えるといっても、実際には周
りの味方の選手との擦り合わせが必要なのだ。森重のパフォーマンスが落ちているこ
とは確かであるが、だからといって、病気や怪我でなければ(FC東京でプレーして
いる)、新たなメンバーと比較すれば、経験値からいっても計算できる選手。もし吉
田が欠場したら誰がDFのリーダーになるのか?、おそらくそこまでは監督は考慮し
ていないであろう。とんでもない重大なエラーである、と私は思っている。日本サッ
カー協会の西野強化委員長自身は気づいておられないのだろうか?
招集された選手には申し訳ないが、世界的にも守備陣に関しては、特にGKとCBは
チームで最も重要なポジションであり建物でいえば土台である。安易に入れ替えたら
チーム体の崩壊になることは、世界のトップクラスの監督なら誰でもが知っているこ
と。なぜ、これほど大事な(日本代表がW杯の出場権を得るかどうかの瀬戸際の)時
期にて、明らかに戦力でない選手たちを招集し、戦力として計算できる西川、森重
(吉田は腰痛?)、清武(香川が負傷?)をなぜ呼ばなかったのはか? 不思議であ
る。
明日の試合に蜻蛉の予感がはずれ日本代表がイラクに勝利することを願い、つぶやき
を閉じることにします。