優れた個の力で試合を決定づけたバルサ<FIFAクラブW杯観戦記(6) >

12月20日FIFAクラブW杯決勝、欧州の覇者スペインのFCバルセロナ(バルサ)対南米
の覇者アルゼンチンのリバープレート(リーベル)の試合は、横浜国際総合競技場で
行われ、3−0でバルサが勝利して栄冠を得た。

この試合前バルサのメッシとネイマールの出場が危ぶまれていたけれど、期待通りこ
の2人とスアレスが先発で出場し、試合を盛り上げてくれた。リーベルは開始早々か
ら、激しい動きで、バルサのボールポゼッションのリズムを潰しにかかりパスミスを
誘発させていた。けれども、リーベルの選手はボールを奪った後、落ち着きがなかっ
た。カウンターアタックのチャンスを性急に前線へパスし過ぎて、ブロックを形成し
て攻め上がる工夫がなかった。

バルサは前線のスアレス、ネイマール、メッシという、世界屈指のアタッカーを活か
しきれなかったが、MFのブスケツとイニエスタがボールをキープしながらボール支
配率を高め、サイドのスペースを活かす動きをしていた。前半36分、右サイドの空い
たスペースにDFアウベスが駆け上がり、左サイドへロビングのクロス。

左サイドにいたネイマールが相手と競り合いながらジャンプヘッドでゴール前に詰め
ていたメッシへ落とし。メッシは、ほんの僅かなスペースで腹でボールを止め間髪入
れず左足でシュート(このメッシのプレーこそ私が指摘している日本選手に足りない
ゴール前での即興的なプレー)を決めた。このシュートにしても、ボールを受けた体
勢からいって、左足の甲で捉えしかも右側にシュートするなど常識では考えられない
ことでる。

それがメッシの凄さなのだ。

このメッシの先制点で、一挙にバルサのペースになってしまった。前半ミス続きだっ
たスアレスが調子を取り戻し、後半開始早々の4分に、単身ドリブルでゴールを決
め、23分にはネイマールの左からのクロスをヘディングシュートを決め、今大会5得
点で得点王、それにMVPに輝く大活躍をした。

欧州対南米戦のこの試合、両チーム先発選手を調べると、バルサには6人が南米出身
で欧州出身は5人ということは、南米出身が合計17人が出場していたのです。

このような現象は、ボスマン裁定によりEUのクラブの外国人枠が撤廃されたとき、
経済力の優れるビッグクラブは当然のごとく選手獲得競争に走った。すべてのポジ
ションにスーパースターを揃える。スペインのレアルマドリードやバルサがチャンピ
オンリーグを制覇。だから、バルサのように、ボールポゼッションで相手をボール支
配力で圧倒。しかも、今大会のメッシ、スアレス、ネイマールといった、決定力のあ
る選手を前線に置いてしまうことから、日本代表のように攻守の切り替えの速さとス
ピードを、それほど必要としなくなった。組織力というより、「優れた個の力で、試
合を決定づけてしまう」のだ。

これが蜻蛉のつぶやきである。

By tombowchan

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